勝率は今のまま、「負け」を減らす事を考えてみる
今回の記事では「どうやって儲けるのか?」とか「勝てる手法」とか、そういう記事では無く、いかにして負けを減らすかという一番基本的だが大切なポイントに焦点をあてて書いてみた。
勝つ事や儲ける手法を考える事は楽しいが、負けないようにする事を考えるのは正直言って自分も面白くないし消極的だと思われる方も多いと思う、実はFXを触る上において一番重要な事は「いかにして負ける回数を減らすか」これに尽きると思う。
どんな凄腕なトレーダーでもBOT等により裁定取引ならまだしも、裁量での取引をする以上は負けは必ずある。何度も書いているが「100%勝てるプレイヤーはいない」のである。
では、勝てるプレイヤーと負けるプレイヤーの違いはなんだろうか?
言うまでも無く勝率が高く、負ける回数の少ないプレイヤーが勝てるプレイヤーという簡単な答えになるのだが、初心者プレイヤーは勝てるように様々な手法やテクニカルの勉強をするが、勝てる確率を上げる努力をする前に負ける確率(ロスカットする回数等)を減らすと勝率は頭打ちでも月で見てみると勝ちになっているという事がある。
自分が今まで見てきた負けるプレイヤーの特徴として、「勝率が低い」「ロスカットが多い」「知識が乏しい」etc 色々なプレイヤーを見てきたが、負ける回数を減らす事をテーマにやってみると、今勝てなくて悩んでいるプレイヤーも実は月で見たら勝っていたという事につながるプレイヤーも数多くいると思う。
今回のnoteの記事では、著者自身が今までFXを触ってきて、こういうポイントで負けたとか、ミスしたというポイントに焦点を当てて、いかに負けを減らす事が大切かという事に触れて記事を書いてみたいと思う。
目 次
①ブレイクポイントを狙った突っ込みでのLCを減らす
②明確な理由の無い値ごろ感でのエントリーをしない
③ダマシに右往左往しない
④メンタルとの兼ね合い
⑤まとめとアナタに贈りたい言葉
①ブレイクポイントを狙った突っ込みでのLCを減らす
上記の画像を見て貰うとわかるが日に何度かあるようなブレイクポイントの攻防、スキャルピングをしていると、こういった場面で引いたラインにぶつけるようなエントリーをして、すぐに反発で戻ってロスカットという経験は無いだろうか?著者も短い時間軸で触る時は過去何度か経験がある。
ある程度その相場の動きに慣れてきて、チャートや出来高を見てブレイクポイントを高確率で見定める事が出来るような自信がついてこれば、ブレイクに合わせてショートを入れたりという方法もあるかと思うが、スキャルピング等の短い時間軸でのトレードを主流にしていると反発してしまいロスカットになる事は少なくない。
一概に答えは無いが、一気に崩れるような場面では完全にブレイクしてから次のローソク等の戻りで入った方がロスカットを減らして上手くいく事が多い。
少なくとも一度目のブレイクポイントで走る事は少ないので、もし突っ込みのエントリーをするようなら、2度目のブレイクに合わせて予定LOTの3割、3度目のエントリーで予定LOTの5割等、分割でエントリーするのも良い方法だと思う。
ポイント:突っ込みエントリーは予定が外れてロスカットが多くなる事があると理解する、方向が出てから押しでエントリーをするか、ある程度方向感のある相場ならそのレンジ上限でエントリーをする、もしくはブレイクポイントに合わせて突っ込む場合は最低でも2回目のアタック以降で分割エントリーを心掛ける。
②明確な理由の無い値ごろ感でのエントリーをしない
上記のチャートを見ると何の変哲も無い1分足の急降下のチャートだが、このチャートを後で見ると途中でエントリーしてしまう事が駄目な事は誰でもわかるかと思う。こういう下落場面でも的確に小リバを狙ってスキャルピングする強者が居ないとは言わないが、全ての人間に出来るものでは無いし、ましてこのnoteを読んで頂ける方にそこまで自信のある方がいるだろうか?しかし下落途中だとそういった感情の前にポジションを入れたくなる衝動に駆られてしまう事が多々あると思う、いかがだろうか?
上記は1分足でのチャートだが、さらに拡大して見てみたい。
上記のチャートは上の1分足のチャートをさらに拡大したものだが、どうだろうか?矢印で引いたあたりだが、一旦下落が止まると心理的に底だと思いたくなってロングを入れたくなる事はないだろうか?
上記の例だと矢印のところでロングでLOTを分けてエントリーしたとしても、4段階の見事なナンピン糞ポジの完成である。
こういう大きな下落の場面や、逆に暴騰の場面では理由の無い値ごろ感のエントリーを辞めて、少なくとも3分足でチャートが好転するまでは「待つ」という方が結果的に上手くいく事が多いと言える。一度糞ポジを持ってしまうと身軽さが無くなり、本当にチャンスが来た時にエントリーが出来なくなる。
ポイント:明確なエントリー理由の無い値ごろ感でのエントリーは辞める、ただし例外として上記の場面で、上部からのショートポジを持っている場合は分割して利益確定の注文を入れるのは一部例外的に考え方としてはありかと思う。
③ダマシに右往左往しない
上記の青点線のようなフラッグを上下で行き来している際にレンジ抜けをしたと思わせるようなヒゲが出る事がある、こういったヒゲでエントリーしてしまう事もミスに繋がる事が多い。うまくレンジ抜けをする事もあるが、一か八かになるとロスカットに繋がり負けトレードが増える事になる。こういったポイントでエントリーするかどうかの基準は非常に難しいが、著者ならペナント間のレンジでスキャルピングをしているようなら利確を考える。そしてレンジ抜けの新規エントリーを考えるなら、明確に抜けを確認して少なくとも3分足で次の足がライン前で止まる事を確認してからエントリーをする。
ポイント:ペナントやフラッグを短い足で見ているとダマシが発生する事がある、BTC相場は以前はそれ程こういったダマシもなく、止まる部分は止まるという非常に優しいチャートだったが、最近はこういったダマシをよく感じる。ヒゲ1本に右往左往しないように長めの時間足で方向を見たり、トレンドを確認して確率の高そうな方向性を考えたり、利確なのか新規エントリーなのかを考えて総合的に判断する。
④メンタルとの兼ね合い
1)LOTとメンタル
自分のトレードが上手くいって勝ちを重ねていると急に自信がついてしまいLOTを上げたくなる事がある。このLOTを上げるというのが相場の魔物と誘惑との戦いとなる、現在のLOTを2倍にするだけでも勝ち金は単純計算で倍になるが、逆の事を考えると負けた際は単純に倍の負けになる。著者も経験してきたが、LOTが倍になるだけで、通常ではしないようなミストレードに走ってしまう事がある。例えば、ある程度の幅で分割して買いを入れようとしていたポイントで買い下がったとする、通常のLOTなら買い下がりの際の損失も見慣れた数字となるが、LOTを上げた事により損失が加速して不安が倍に増す。正常なトレードが出来る目安は人によって違うが、レバレッジをかけて証拠金の1倍を超えるようなトレードはボラの多いビットコインFXにおいてすでにLOTオーバーといえるかもしれない。
2)負けが続くとLOTを上げたくなる
上記と同じだが、人間の心理として負けが続くと取り返そうとしてLOTを上げてしまう事がある。これも絶対にやっては駄目なトレードで、負けが続いている時は相場と自分の感覚がズレている可能性がある。そういった時にLOTを上げるとさらに損失を増やしてしまう事に繋がる、不調な期間は誰しも多少はあると思うが、そういった不調な期間の損失をさらに広げる事となる。相場は常に冷静、お祈りをしても自分のエントリー方向に行く可能性は無く冷酷だ。一度決めたLOTは勝てている時は楽しみでやってもまだわかるが、負けている時のLOT上げは絶対に禁じ手となる。
3)負けが続くと無駄な場面でエントリーをしてしまう
LOT上げと共に陥りやすいポイント、月次で負けていたりすると、どうしても取り返そうとして無理なエントリーをする事がある。自分にとって得意なポイントはあると思うが、そういったポイント以外の場所も無理にエントリーして、さらに損失を増やしてしまう事がある。これは逆で、負けている時こそ、さらにエントリーポイントを厳選して100%に極めて近い自信のあるポイントだけエントリーするようにしたい。自分がよくTwitter等で呟く言葉で、「チャンスは1日に3回でいい」と書くが、負けている人間の多くはエントリー回数が無駄に多いように感じる、勝てている人間こそどっしりと構えている事が多い。
まとめ
どうだっただろうか?「当てはまる部分が自分にもある」、「いや、こんなミスは自分はしない」様々な方がいると思うが、読んで頂いて少しでも損失の回数を減らす方向に繋がれば嬉しく思う。今回の記事は自分の過去を思い返しながら初心に返ったつもりで書いてみた。かくいう自分もメンタルに関しては未だに未熟で上記のようなミスを重ねる事がある。特に月次でプラテンが続いていたのが急にマイナスになってしまったりすると、精神状態は非常に悪くなり立ち直るのに時間を要する事がある。自分にとっても今後の課題であり、いかにしてこういったメンタル状態と戦って冷静でいられるかがFXを触る上で大切な事だと思う。
相場に疲れたアナタに贈りたい言葉 「疲れたら、、」
「疲れたら休めば良い」
「疲れたら美味しい物を食べれば良い」
「疲れたら旅行に行けば良い」
「疲れたら家族との時間を大切にすれば良い」
「疲れたら大切なペットとゆっくり時間を過ごせば良い」
「疲れたら友人と酒を飲めば良い」
「疲れたらゆっくり温泉に浸かれば良い」
「疲れたらゆっくり寝れば良い」
相場は逃げていかない、疲れたら1か月休んでも良いだろう。
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